安倍政権下の裁判所は国家と資本の下僕!規制は全てやめさせよう!「2.9竪川弾圧」11.19次回裁判に向けて――当事者:園良太(『まけたま』最新号より)

安倍政権下の裁判所は国家と資本の下僕!規制は全てやめさせよう!(『まけたま』最新号より)

「2.9竪川弾圧」11.19次回裁判に向けて――当事者:園良太

国民国家と資本主義は暴力でしか成り立たない。戦後日本もアジア侵略と植民地支配の責任を回避し、天皇制と支配層を温存する事から出発した。そのために米国の力を借りて再軍備、原発導入、日米安保制定などを行った。そしてアジアへの経済的な再侵略と国内の徹底した企業社会化で高度成長を達成した。冷戦とバブルの崩壊で矛盾が露呈しても、さらなる新自由主義政策で格差と貧困を拡大し、海外派兵を増加させ、戦争責任の追求を右翼政治家と世論が押しつぶした。貧者の存在は隠し、運動を弾圧し、矛盾を見えなくさせてきたのだ。

だが「3.11」の原発爆発と放射能拡散により、矛盾は全ての人に明らかになり、福島を中心により多くの人が暴力の被害者となった。被害は隠せない。原子力産業は「命よりカネ」の資本主義の邪悪さを象徴し、「民衆より国体維持」が政治家や官僚の本質であることも暴露したのだ。東京に限っても、事故直後の恐怖から変革を求めた人々は東電前や「原発やめろデモ」に集まり、野田政権の原発再稼働に怒った人々は首相官邸前に集まり、どちらも路上を埋め尽くした。マスコミも大きく取り上げた。民衆蜂起は権力者や資本家にとって驚異であり、何としても押さえ込む事が「国策」になった。街頭デモは「公務執行妨害罪」で、行政への直接抗議は「威力業務妨害罪」で潰すのだ。

その時日本の裁判所はどんな役割を果たすのか。「法律」の範囲内での争いなら独立した理性で判断できても、原発訴訟が負け続けてきたように、「国策」には基本的に従うことしかできない。そうして反原発デモで次々警察が不当逮捕した人々の勾留や家宅捜索を裁判所は全て認めた。11年5月20日には東京高裁内で三里塚裁判の参加者が50人も不当逮捕させた。そして安倍政権下ではどこまで強権的になり、「2.9竪川弾圧」で地裁の裁判長大野勝則は「竪川弾圧」で有罪判決をでっち上げ、高裁の裁判長八木正一はこの10月3日の控訴審で「暗黒裁判」を行ったのだ。それは裁判所が警察同様に被告と傍聴者を弾圧対象とみなし、最初から裁判の中身と無関係に有罪を決め付けている事だ。

昨年から一貫して使われ続ける429号「警備法廷」は入口で荷物を預かるなど傍聴者を犯罪者扱いし、廊下はバリケードで封鎖される。法廷内では一声でも上げればすぐ暴力職員に羽交い締めにされ退廷に追い込まれる。初公判は地裁前に機動隊の車が何台も出動する厳戒態勢で、法廷前に公安警察が上がってきた。その後の公判も地裁前情宣は必ず公安が大量に監視し、裁判所内で尾行するのだ。そして昨年9月13日の公判から「YES抗議 NO排除」のTシャツを着ている人を職員が入口に文字通り立ち並んで立ち入り禁止にし、体が触れれば「暴行だ!警告する!」と警察が逮捕する時と同じ事をする。10月13日には裁判長はTシャツを理由に法廷を休廷させ、私が脱がなければ稲葉菜々子証人に喋らせないと交換条件にする暴挙に出た。入口での職員妨害と建物内での職員・公安の尾行はエスカレートし、私が原告の一人を務める「麻生邸リアリティツアー国賠」まで同じTシャツを禁止され、私の尋問を中止にされ、警備法廷に変えられてまった。そして「2.9竪川弾圧」の今年4月の地裁判決は証言・証拠を全て無視して検察主張を丸のみしたのだ。

迎えた10月3日控訴審はこの完成版だ。入口からの職員暴力と付きまといは過去最大で、根拠を問うと「高裁の事務局長命令、庁舎管理規則だ」と組織決定を明言。当然「規則の中身を言わない・見せない・その理由も言わない」で、こちらは9月21日に情報開示請求を行ったがそれもお構いなしだ。裁判では私が趣意書を自分で読む事を求めただけで八木に強制退廷させられ、職員に庁舎外へ叩き出された。その際警察官も法廷に突入しようとした事が確認されており、これで無罪判決など出るわけがない。

弁護人が代わりに趣意書を読むと、今度は竪川野宿者問題や各地の弾圧を述べた部分を「無関係だ」と読ませなかった。そして弁護人からの証人申請(竪川の住人、刑事法の学者、江東区長や起訴した検察官)と証拠(江東区が予め区長宅や区役所を警備強化していた証拠)の請求をすべて却下した。そして通常裁判の最後に次回期日を決めるが、八木から「次回審理を11/19に決めたい」と事前に連絡があり、私達は「<審理>なら次回は判決でなく裁判続行だ」と期待した。だが最後に全部ひっくり返し、次回11.19は判決だと言い放った。これで一審判決を高裁も維持する事がほぼ確定した。私達の警戒心を緩ませておき、法廷で抗議をさせないまま裁判を打ち切る狡猾な騙し討ちをしたのだ。

私は自分達の甘さが本当に悔しかった。裁判は法律の枠内で争う事が求められるが、裁判所が権力と一体化し、裁判所の入口から法廷内まで一貫して弾圧をかけるような時に私達はどうするのか。これぞ安倍政権下の暗黒裁判、国家と資本の破綻を隠すための暴力だと世界に知らせ、現場では不当な規制をやめさせるしかない。もはや失うものはない。11月19日の判決日は全力で闘う。ぜひ現場に集まって欲しい。

(※この文章などが載った救援会のニュースレター「まけたま」最新号をカンパ300円で販売しています。ご希望の方はsolfeb9@gmail.comまでご連絡ください。)

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