[勾留理由開示公判]アピール「今が歴史の分かれ目だ」園良太

まず、僕は、起訴を決めた検事木下雅博と、後を継いだ公安検察を絶対に許さない。裁判で叩きのめす事を宣言します。そして、僕は検察が逃げ続けてきたこの場をセレモニーで終わらせるつもりはないし、先延ばされる初公判を待つ気もない。本気で今すぐ釈放を求めます。
 
裁判官、僕は司法という大きな組織・システムの中で生きるあなたに、自分の頭でものを考え、相手の立場に立ち、事実と真実を見極めて判断してほしい。

長期勾留の不当性

1つ目、日本の勾留は長すぎる。国際的に批判されている世界の非常識です。留置所にはノルマ至上主義の警察に何の罪もなく誤認逮捕された人や、この格差社会のせいで、ごく軽い万引きや無銭飲食でもしなければ本当に野垂れ死んでいた人がたくさんいます。
それでも、同じく成果主義のため必ず勾留請求してくる腐敗した検察と、三権分立を無視して無条件に検察を信じる裁判官が、会社の課長のように流れ作業でポンポン押すハンコのせいで、監禁され続けている。
あなたがもし最大23日間身動きも誰とも連絡もできなかったらどうなりますか? そう、誰もが仕事を失い、人間関係がメチャクチャになり、薬がなければ夜眠れなくなるのですよ。しかも、僕は今日で50日目、接見禁止もつき続けている。最初の5日は、原宿署で保護房という名の虐待部屋に入れられ、食事は手づかみ、布団も枕もなし、ノートも読書も入浴も歯磨きもできない、時間も分からない、人間らしさを全て奪い取られた場所でした。その後も長い勾留の果てに、今より狭く厳しく誰とも話せない拘置所にいます。心身ともに限界で、実刑を先取りしているのと同じです。
さらに、検察側は検察庁でいつでも何時間でも裁判準備の会議が出来るのに、私たちは異常な環境の中で、弁護士面会の限られた時間でしか話し合えない。これによって、裁判が初めから検察有利の不公平になるのは、火を見るより明らかです。
「疑わしきは罰する」という出来レースに変わり果ててしまう事は許されません。僕には、両親が述べたように、逃亡や罪証隠滅のおそれは無縁です。勾留と接見禁止は長引くほど取り返しのつかない暴力であり、今すぐ止める事。これが、あなたの知るべき第一の事実と真実です。

起訴の不当性

2つ目に、今回は最初から最後まで公安検察による政治的弾圧、起訴権の濫用であり、より一層勾留も不当です。
起訴状を読んだ東京拘置所の受付ですら、“こんな内容で起訴できるのか”と首をかしげていたものでした。私たちの活動とは、江東区の竪川河川敷公園にずっと前から暮らしていた野宿労働者に対する江東区の殺人的な追い出しを止める事です。江東区の計画は、経済成長のひずみが溢れるこの東京で、大企業も真っ青の利益追求のみを目的にしたスカイツリー再開発のために、最も貧しい人々を排除するという最悪の計画です。
しかも、自治体なのに、住人と話し合いをせずに住人を殴る蹴る、家を叩きつぶす、公園をいきなり全面封鎖する、怪我をさせた住人を真冬の路上に放置する。暴力そのものでした。さらに、再度説明を求めた私たちに対し、責任者の荒木は逃げ出し、部下は「当然のやり方だ」と開き直り、僕を羽交い絞めにして外にたたき出し、不当逮捕・起訴しました。
あなた方が今回の「被害者」だと思っている江東区は、「加害者」であり、端的に自治体ではなく暴力集団であり、正義は長年竪川テントで頑張り続けてきた人たちと、2月9日の私たちの行動にあります。これが、あなたが知るべき2つ目の事実と真実です。

「ファシズム連合」に加わるのか?司法自身が問われている

そして第3に、その時代背景と裁判所の取るべき道です。国家権力と資本主義の矛盾は極まっています。
利益のために人を殺しても何とも思わず、社会的責任を放棄する態度が政府・自治体にまで全面化しています。
僕は福島原発事故と向き合い、原発を無くす活動も続けてきました。
裁判官、史上最悪の事故を起こした東京電力が「良い会社」とは、さすがにあなたも思っていないでしょう。
しかし、江東区の計画は、原発マネー最優先で地方に原発を押し付け、事故も隠し続けてきた東電の計画と同じであり、江東区の暴力は、あなたを含め、数千万人を被曝させている東電の暴力と同じであり、江東区の事後対応は、会長も社長も開き直って福島住民に賠償もせず、電気料金を値上げする東電の暴力と同じです。また、日雇い、野宿労働者は、福島や全国の原発労働に駆り出され続けています。
さらに言えば、昨日貧しい者からも被災者からも絞り取る増税の閣議決定を強行し、TPPも、公務員や社会保障の削減も、沖縄の米軍基地も、憲法改悪も、秘密保全法も、北朝鮮を利用して沖縄へPAC3ミサイルを配備するという戦争行為そのものも!全ての重大事を数の力で押し通す、今の日本の政府と同じです。これは比喩ではない。
ともにこの社会の強い決定権を持つ彼らは、「政府が暴力的なら、地方自治体が暴力に頼ってもいいじゃないか」「あの東電が誰も逮捕されないなら、自治体も何でもありで許されるじゃないか」逆に、「もっとも草の根の地方自治体がそうなるなら、政府や東電もますます暴力と責任逃れを進めていいじゃないか」という形で、お互いのモラルを参考にし、酷さを高め合う事でファシズムになっているのですよ。
今までの野宿者を追い出してきた墨田区・渋谷区から、財界や東京都の石原や、大阪の橋下も交えた、この「ファシズム連合」のスパイラルが、僕はこの世界を破滅させると、本当に恐ろしい。今回の弾圧で、警察と検察も「ファシズム連合」の一員だと改めてはっきりした。司法はどうしますか? 僕を監禁し続けてファシズムになるか、釈放して民主主義と人々の側に立つか。あなた自身が問われている事が、第3の事実と真実です。

人々の行動こそが未来をつくる

最後に、3.11を機に、より多くの万単位の人が運動を始めました。僕も10年前の2002年から、ここに来た仲間と供に日々行動してきました。戦後日本の根本原理である「ファシズム連合」のやり方とは真逆のやり方をするのが社会運動です。暴力ではなく、いのちを大事にして生きる。
金儲けのために人を使い捨てるのではなく、一人一人を大事にしてつながる。上位下達と組織最優先ではなく、より良い世界と未来のために行動する事です。竪川河川敷公園のテント村こそが、そういう場所であり、壊すのではなく、守り抜いて広げていく事が必要であり、僕は今すぐ戻りたい。
毎年連休に行われる思い出の詰まった、フリーターのメーデーのデモに出たい。僕の数々の大切な出会いを作ってくれた経済産業省前のテントに行きたい。日本の全原発が止まる5月5日に向けて、原発反対の行動を盛り上げていきたい。4年前の不当逮捕の謝罪を求める「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」の重要な期日が5月9日にあり、原告である自分の出席は絶対的な権利です。
そして、沖縄の基地や迫りくる東アジア、イラン、シリアへの戦争を止めたい。
権力にしがみつく公安は、こうした活動と仲間のもとに僕を参加させないため、外の仲間や家族を疲弊させるために勾留を続けている事も明らかであり、起訴内容からもかけ離れた予防拘禁は許されない事。そして、権力者ではなくこうした人々の行動こそがこの社会を決定していくのであり、妨害するのは未来を失うことである事。これが、第4の事実にして真実です。

以上4つの事が分かったなら、裁判官は早く初公判の日にちを決め、僕を今すぐ釈放し、僕が最も会いたい、今すぐ会いたい人たちのいるこの法廷の柵の向こう側に行かせなさい!今までと同じように、満開の桜や、きれいな新緑を一緒に見られるように。

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